<組織改革に向けて>

 本クラブの活動も、お陰様で5年目に突入します。そろそろ、こちらが描いた形に組織を変革したく準備を進めていこうと思ってます。

<最終ゴールは、選手たちで運営できる組織づくり

 そもそも、選手たちがサッカーだけやれる組織が欲しくて立ち上げたわけではなく、究極の目標は、選手たちの自主運営の元、地域のハブになること。活動を通して、選手たちが地域を巻き込んで自分たちの活動を行なっていくこと(社会教育の視点)。
 そのために、ボトムアップを採用し、選手の主体性を育てることをコーチ陣の根っこに据えて4年間活動してきました。そろそろ、手放しても良い時期と判断し、1つ上の領域に突入します。

<選手も、コーチも運営者という視点>

  選手もクラブの運営者と位置付け、対等な立場で意見交換をし、クラブ運営を進めていきます。
 ”自由と可能性””意思決定と責任”この2点が最大のポイントです。
  学校では、ルールと時間割が全てを支配している現状で、何が正解のなのか?自分たちで考えたことが実行でき、失敗も成功も全て含めて受け入れて次に進む。”どうせできない!”じゃなくて、”面白そうだからやってみよう”そういうマインドの選手を育成することが、サッカーにも十分繋がります。
 そのためには、意思決定の場を与えることが大切になります。サッカーの中ではそれができ始めているので、4月から運営も選手に委ねます。自分たちで運営の決定をするから、1つ1つのことに責任を勝手に持ち始めます。責任は、自己決定しなければ生まれません

 現在、活動の発信について打ち合わせが進んでいます。今後、HP等も選手たちで運営していくことになります。また、合宿や遠征、講座なども、自分たちが必要に応じて実施していくことになります。

気づかせるのと、教えるは違う!

 U15は、古河三中さんとTMを実施。
 システムも自分達で決定しているが、システムの意味を曖昧なままにゲームを1本目展開。案の定攻守にチグハグさが出てしまう。2本目前に、システムを作戦版に視覚化して考えさせると、変化が見え始める。細かく指示をしたわけではなく、「このシステム同士がぶつかるとどうなる?どこのスペースの奪い合いになる?」と投げただけで変化が見える。古河三中さん、ありがとうございました。非常に生産性のある時間になりました。また、この出会いにも感謝です。
 夜はジュニアのトレーニング。ボールに寄りすぎるという課題を解決するためにトレーニングを実施。こちらも、こうしろとは言わずに、鬼ごっこの延長でトレーニングをしてゲームで試す。それぞれが気づき、アイディアを出し表現できる。トレーニング後のミーティングでは、「三角形にポジションをとってボールを回るようにしたらうまくいった。でも、パスが相手を見てなくて上手に繋がらなかったから、今度は見てパスする!」とミーティング報告が出てきた。小2の少年からそんな言葉が!!これもボトムアップの賜物なのかもしれません。「どうすれば見れるの?」と聞いたら、「ボールをもらう前に見る!その練習を来週やる!」だそうです。来週のトレーニング課題が明確になりました。
 さて、「こうしなさい!」と解決策を教えるのと、「どうすれば良い?」と気づかせるのと、どちらが生産性が高いのでしょう。
 トレーニング風景の一部がインスタで紹介されていますので、どうぞ!